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2019上半期読了本ベスト5


年明けから忙しく、まともに本を読めたのは3-4月の短いあいだだけ。

分母が少ない中で10位まで挙げると無理やり感が出てしまうので、今回は5作で線を引きました。


1 などらきの首




2 魔眼の匣の殺人




3 スイート・マイホーム




4 だから殺せなかった




5 幻の彼女



[ 2019/07/02 11:18 ] | TB(0) | CM(0)

世界のゆうれい話/初恋の赤い髪のむすめ


『ゆうれいの出る家』

『世界のゆうれい話』を図書館で借りてきたのは、何をおいてもこれを再読するため。


世界のゆうれい話2

屋敷に住む幽霊たちに日々悩まされる若い男が、旅先で知り合った女性の助けを借りて、幽霊たちを追いだす話。
その女性が、まさに自分にとって、『トム・ソーヤーの冒険』に出てくるベッキーと並ぶ(フィクションに登場する女性としての)初恋の相手であり、いずれ再会したいと常々思っていた。それを実行に移したわけだ。40年ぶりの再会だw

 きれいなむすめで、まっかな髪が、テイ川のさわやかな風をうけては、そよいでいました。
 はだはまっ白で、まるい鼻にはそばかすがありました。目は、とてもよくすんでいて、晴れた空のようにまっさおでした。
 身なりも、きちんとしたもので、小さな帽子を、カールした髪にピンでとめ、まっ白なブラウスに、黒いスカートをつけていました。
 でも、若い学者がいちばん気にいったのは、むすめのわらい顔でした。とてもたのしそうで、あたたかだったからです。


ヒロインの登場シーン。
彼女のどこに惹かれたのか。もちろん、初登場時の描写からどうこうではなく、作品を通しての振るまいが、きっと(幼い)自分的にはグッときたのだろう。
ちなみに「テイ川」でググると、スコットランドで最長の河川としてこの名の川が引っかかるので、おそらく同じ川のことでしょうね。

今回読んで気づいたのだが(子どもの頃は気にならなかったというのが正解か)、当のヒロイン、名前がない。「赤い髪のむすめ」「むすめ」で最後まで通している。
まあ、主人公も「若い学者」なんだけどね。

もう少し彼女のことを知りたくて、この本を借りれば元ネタが紹介されているはずと思ったところが、この程度だった。

世界のゆうれい話3

作者名とタイトルで検索かけたんだけど成果なし。
版元の偕成社に問い合わせたら、教えてもらえるのだろうか。

[ 2019/06/29 15:06 ] | TB(0) | CM(0)

世界のゆうれい話/"鈴の音"ってどんな音?


世界のゆうれい話


『世界のゆうれい話』を読んでいる。
図書館のラインナップとしては定番中の定番。にしても児童書だ。今さらなんで?と問われそうだが、それには稿をあらためてお答えするとして、収録作の一編『顔のない女』の中に、こんな一節が出てくる。

くびと、からだは、べつべつに、どこからともなくきこえてくる鈴の音(ね)にあわせて、おどっているのでした。


この部分を読んで、「チリチリ」とか「チリン」とか「リンリン」とかいう鈴の音を思い浮かべた方。自分と一緒だ。
ところが、文章はこう続くのである――

いや、鈴の音だと思ったのは、まちがいでした。教会のなかの四すみのところには、がいこつのむれが立っていて、しゃれこうべを両手で持ち、そのしゃれこうべに、ゆびの骨をぶつけては、鈴のような音をだしているのでした。


「ん~?」とならないすか?

しゃれこうべに指の骨をぶつけて、それで「チリン」とはいわないでしょう。
ここで、誤解に気づくのである。
原文は知らないが、ここでいう鈴は風鈴についているかわいいやつではなく、カウベルとか、初詣のときにガラガラ鳴らす神社の鈴(本坪鈴)のことだったのだと。

「カラカラ」とか「カラン、カラン」ってのが、この場合の正解?

そこであらためて思う。
子どもの頃に読んだときは、この部分に引っかからなかったのだろうか?


[ 2019/06/27 15:24 ] | TB(0) | CM(0)

「東京発半日徒歩旅行」を読む (5)


「東京発半日徒歩旅行」を読む (5)

この企画をスタートさせるにあたり、どうあがいても身近なネタにこじつけられない場所が出てきたらどうしよう、という不安は少なからずあった。

そもそも、すべての見出しに目を通したわけではない。自分の中では読み進めながら書いていこうという企画。結果的にほとんどが未知の場所ということも考えられるわけで、なかなかにスリリングではある。

てな振りから入るんだから、もちろん今回はきっついやつになる。


高麗の里

「高麗」は「こま」。「こうらい」とも読みますね。
このへんが一般的な感覚ではないかと思うけど、僕的には「こうま」と読むほうが馴染みがある。中1のクラスメートに、そんな名前の男がいたもので。
目立ちたがり屋で弁が立ち、その熱量が時にあさっての方向にむくような"イタさ"も持っている男だった。今、どこで何をしているのだろう。自宅がそこそこ土地が広く、従姉も同じクラスにいたので、都下の土地持ちによくあるように、今も一族で固まって暮らしているのかもしれないな。

話を戻して。埼玉県日高市にある高麗の里 巾着田。
ここは高麗川の蛇行により、長い年月をかけてつくられた独特の形状をした水田地帯で、その姿が巾着に似ていることから、この名で呼ばれるようになったらしい。
(どうでもいいことだけど、この原稿を書く前、朝ゴハンに餅巾着入りのおでんを食べましたw)
春には桜やレンゲが、初夏にはハナショウブが、秋にはコスモスなどが咲きほこる一帯は公園化されていて、バーベーキューなんかも楽しめるとか。ただ、年末年始のほか、9月~10月中旬は禁止になっている。理由はおそらく、そこが曼珠沙華(ヒガンバナ)のシーズンだからだろう。

そう。この地を有名にしているキーアイテム?こそが曼珠沙華なんだね。高麗の里巾着田には、なんと500万本の曼珠沙華が咲くという。

東半徒05s

 ヒガンバナは飢饉時の救荒植物として、有毒性だが漢方薬の原料として、古くから各地に植えられてきた。あぜや堤防の地固めに利用されることもあったという。秋の彼岸に咲くためこの名があり、そのため不吉とされることも多いが、その実は人々の生活に密着した有用植物なのだ。
 全国各地に分布するヒガンバナだが、群落は珍しいとされる。そのため、葛城の道のような場所は人気の撮影スポットとなる。他の群落地では、埼玉県日高市の巾着田などが有名である。(アントレックス刊「花の絶景」より)


奈良のヒガンバナ(葛城の道)の項からの抜粋。書いたのは僕だw
要するに、巾着田は関東圏(半日徒歩圏)だけでなく全国的に有名な曼珠沙華の群生スポットということになる。高麗駅は西武池袋線。決して遠くはないし、旬の頃には足を運んでみたいな(シーズン真っただ中の観光地は苦手だがw)。

(第5回 おしまい)




[ 2019/02/12 16:10 ] | TB(0) | CM(0)

「東京発半日徒歩旅行」を読む (4)


「東京発半日徒歩旅行」を読む (4)

3刷おめでとうございます!

義弟とその婚約者と飲む機会があり、そこで「湘南」とはどこを指すのか?という話になった。義弟――というか妻の実家は湘南地域某所にあるのでね。そんな話の流れから。
西湘は湘南の西であろうと推測はついたが、湘南自体の定義が分からない。その場で結論は出ずじまいだったが、今しがたwikipedeiaで調べて理解がいった。なるほど。
ここにはあえて記さないので、興味ある方はググられたい。


鎌倉大仏と銭洗い弁財天

鎌倉もまた、湘南に入るらしい(行政区域としては横須賀三浦地域)。

初めて訪ねたのは何歳の頃だろう。なんでもあのあたり(茅ヶ崎とかそのあたり)に親戚もしくは知人の家があり、小さい頃によく行ったという話。まるで覚えてないのだが、これなども、そのついでに撮った写真かもしれない。


東半徒04
※左は叔母。


鎌倉大仏。これって中に入れるんですよね。たぶん僕も幼い時分に入ったはず。泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズ『掌上の黄金仮面』を読んだとき、すぐにこの大仏を思い浮かべたのも、そんな幼い日の記憶のせいだろう…か。

本書のモデルプランは江ノ電長谷駅を起点にしている。逆にここを終点に鎌倉を歩いたことがある。今回もやっぱり、高校の課外授業で!?
(今思うと、それなりにプチイベントやってたんだな。うちの高校…。それにしてもなんの課外授業だったんだろう?)

まあ、それはそれとして、鎌倉に最も(物理的)距離が近づいたのは大学時代。車やバイクはもちろん、電車でも比較的気軽に出られる距離にキャンバスがあったもので。
ところが、そうなってみるとかえって行かない。いつでも行けるところに人はあえて行こうとしない、という心理も働いてはいたのだろうけど、それ以上に、授業が終わったらさっさと都内に戻りたかった。
東横線を渋谷駅で降りると、ようやく人心地がついた大学時代だったな。

そんなこんなで、社会に出てから鎌倉に行った記憶はない。
当時もうちょっと積極的に置かれている環境を楽しめていたらな、と今さらながら思う。

(第4回 おしまい)




[ 2019/01/28 12:12 ] | TB(0) | CM(0)

「東京発半日徒歩旅行」を読む (3)


「東京発半日徒歩旅行」を読む (3)

自分もライター界の末席に連なる者ではあるが、本書の著者とは比べものにならない。青息吐息どころか数年前よりWワークを始め、合わせ技でなんとか生活を維持する体たらくだ。フリーターはフリーライターの略では決してないんですよね。うん、分かってますって。


小江戸・川越

いきなり、そのWワーク先の話になるんだけど。本拠地は川越にあるんですよ。
だから地名だけは日常的に、頻繁に耳にするし口にもする。
ただ、場所は知らない。埼玉県のどこか、というくらいしか分からない。

今は便利だよね~。地図を引っ張り出してこなくても、ネットにつながっていればすぐにグーグルマップを呼び出せる。
……なるほど所沢の上か。意外と、思っていたよりは杉並から近い。

川越といって真っ先に思い浮かぶものといったら、本書の取り上げ方がそうであるように、何をおいても「小江戸」だろう。「こえど」。「小京都」は「しょうきょうと」なのに。日本語に不慣れな人は、こういうとこに?となったりイラッとするのかな。

でもアニメ好きの自分の場合、この作品がしぜんに連想される。





いい話だった……よね?
夏目漱石が「I love you」を「我君を愛す」と訳した学生に、日本人はそんな訳し方は(恥ずかしくって)しない。「月がきれいとでも訳しておくように」と言ったという俗説がある。これにちなんだタイトルで、主人公は中学の文芸部部長だし、各話サブタイトルも著名文芸作品の引用だったりする。
とはいえ、そうした要素は味付けに過ぎない。基本は川越を舞台にしたベタな恋愛ストーリー。市内の名所が重要なシーンで登場する、ご当地作品ともいえるかもしれない。本書でクローズアップしている、蔵造りの街並み、時の鐘なんかも普通にバックグラウンドとしてインサートされる。
川越まつり(川越氷川祭)もクライマックスで描かれるしね。

作品の中にどういったかたちで川越の町が登場するのか。
そのへんは以下のサイトに詳しい。聖地巡礼というやつですね。

橋本技術研究所
アストラルのつれづれ旅日記

先日、ちょっとの間でも川越に住みたいね、と妻にいったときのこと。
妻応えて曰く「仕事があればね」。

まさに。
でもあるじゃん。仕事!(冒頭に戻るw)

(第3回 おしまい)




[ 2019/01/09 11:18 ] | TB(0) | CM(0)

2018読了本ベスト10


あけまして、おめでとうございます!

恒例の読了本ベスト10+α。
新刊にはかぎらないけど、再読ははずしてあります。


1 13・67



一昨年の話題作。
2018年は珍しく話題の新刊をよく読んだんだけど、1位は花の季節に遅ればせながら手にとったこれ。
ドラマ『相棒』のミッチー時代を思わせる、謎解き要素を適度にまぶした社会派寄りのクライム・サスペンス。


2 そしてミランダを殺す



『カササギ殺人事件』の陰に隠れて目立たないものの、これも海外ミステリの収穫だと思う。
巧みに構成された物語と、存在感ある登場人物たちに唸らされた。人の出入りと同期して物語の転換がおこなわれること自体は珍しくないのだが、そのバランスが絶妙。映像化の話が進んでいるようだが、これを引きと考えると連続ドラマに向いているかもしれない。
どんな仕掛けがあるのかイヤでも意識してしまう邦題のほうがキャッチーな点では優れており、実際に支持する声も多い。ただ、登場人物それぞれに感情移入させることが作者の目的のひとつであることを考えると、原題「殺されてしかるべき者」も決して悪いものではないと自分的には思った。


3 ベルリンは晴れているか



ドイツ降伏後、ポツダム会談を間近に控えたベルリンを舞台にした冒険小説風味の戦争小説。
こちらも『それまでの明日』の陰に隠れて不当に目立たなくなっているけど、このたび直木賞候補になったことで、ふたたび脚光を浴びるチャンスがめぐってきた。
あの頃あの場所で起きたことは、特別な出来事でもなんでもない。もしかしたら現代日本(or世界の各所)でも進行中では?と思わせる。一度流れができたら、もう誰にもそれを止めることはできないんだな。


4 監禁面接



ハリウッドで映画化されてもおかしくないほどの過剰なエンタメ性。『その女、アレックス』と同じ作者の手になるものとは思えないが、リーダビリティの高さと凝った構成は、まぎれもないルメートル作品。


5 沈黙のパレード



探偵ガリレオシリーズ最新にして4番目の長編。過去3長編には劣るが、シリーズファンなら間違いなく今回も楽しめる。


6 カササギ殺人事件(上下)

 

2018年の海外ミステリ最大の話題作。3冠(+1冠)は行き過ぎと思うが、企みに満ち、それがいちいち効果的なのは特筆すべきところ。
版元の「巨匠クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ」という惹句は作中作を特に示したものだろうが、これが本編よりずっと面白く、キャラも魅力的なのは、見方によっては欠点ではないかと思う。
外皮が餡に、バンズがパテに負けているというか……。

7 〈用心棒日月抄〉シリーズ



超いまさらながら、これが初読み。あまりに面白くて、シリーズ一気にいっちゃいました!


8 それまでの明日



〈沢崎シリーズ〉14年ぶりの新刊。『天使たちの探偵』が出たとき、どれも長編にしておかしくない贅沢な短編集という評価がされたように記憶しているが、まさに中短編を長編化したような内容で、長く待った自分には肩すかしだった。


9 グラスバードは還らない



〈マリア&漣シリーズ〉第3作。この著者の"型"というのが分かってきて、謎の正体もだいたいのところは読めてしまう。それでも楽しめるのは、自分がこの手の作風を好きなせいだろう。次作も期待したい。


10 この世の春(上下) 

 

宮部みゆきデビュー30周年記念特別作品。盛り沢山の内容だが、そのぶんとっちからった印象があって、それだけが残念。
もちろん宮部印に間違いはなく、じゅうぶんに楽しめた。


11-20

11-20位は順位をつけず。読了順に並べてみました。


  

 

  

 



[ 2019/01/02 11:45 ] | TB(0) | CM(0)

「東京発半日徒歩旅行」を読む (2)


「東京発半日徒歩旅行」を読む (2)

気づけば今年も残すところ1週間。
打ち合わせ以外では杉並区からほとんど出ない自分だけに、これっぱかりの日数では、紙上で旅するのがせいぜいだろう。


さきたま古墳群と忍城

忍城は『のぼうの城』の舞台となった場所。本文でもやたら触れられているが、まさか埼玉県にあるとは思わなかった。いや、原作読んでいるので知っていてしかるべきだが、不要な情報なので脳が入力拒否していたのだろう。
攻城戦を戦った石田三成軍は、北条氏の支城にまわされた小田原征伐の別働隊なので、関東のどこかとすぐに連想されて当然のところ、なんとなく中部地方のどこかのイメージで読んでいた。

一方のさきたま古墳群。この呼称には、正直なじみがない。ただ、そのうちの稲荷山古墳となると、教科書なんかを通じて、とたんになじみ深いものとなる。ここから出土した鉄剣のことも、当時最新の考古学的トピックとして、ニュースか、あるいは教科書で最初に目にしたはずだ。

飛鳥昭雄がショックサイエンスで書いていた(うろ覚えだけど)、そういえば。前方後円墳っていうんだから、本来は方形が上半身。つまり丸いほうは下(後ろ)なんだよね。なんとなく、スカートをはいたヒトガタ(デフォルメ)に見えるので、丸を上に見ちゃうけど。そこからこの形状を、マナを入れた容器、あるいは鍵穴に見立てたあの頃の飛鳥昭雄はおもしろかったなw


秩父鉄道の熊谷駅で購入したきっぷは、なんと硬券だった。もちろん、有人改札でパチンと鋏(はさみ)を入れてもらう。
(キャプションより)


この「硬券」。熊谷駅のように、全国的に見ればまだ使っている路線もけっこうあるのかもしれないが、自分同様、都市部からあまり出ていかない向きには、最後に手にしたのはいつだっけ?の世界だろう。

といったところで、思い出した。こういうものを後生大事に持っている。


東半徒02

東半徒02-2


勝田駅の記念入場券。パチンとはやらないが、これもまあ硬券だ。「幸福(駅)」行きの乗車券がブームになって以降、各所で誕生した記念乗車券・入場券のひとつ。
バイト先の、ちょっと気になっていた女のコが大学受験をひかえているというので、勝田駅までバイク飛ばして買ってきたものだ。片道4~5時間はかかったんじゃないか。若いとはいえ、よくやるよ!w

で、せっかくなので自分の分も買ってきたということだろう。
同じ時期に大学を退めているので、何に勝つつもりだったのかは不明。

埼玉の話題なのに、茨城で締めちゃってごめんなさい。

(第2回 おしまい)




[ 2018/12/25 11:41 ] | TB(0) | CM(0)

「東京発半日徒歩旅行」を読む (1)



当ブログが特定の本や映像作品について取り上げるときは、そこから派生した思い出話や雑談が主になることが多い。というより、狙ってそうしている。
今回も、そんなスタンスで書いていこうと思う。
とりあげられている場所に、なるたけちなんだ話にしたい気持ちもあるが、むしろそこから連想される全然毛色の違う話題が中心になるであろう、なるに違いないということである。
だって、行ったことない場所がほとんどだしw
内容以上に案じられるのが途中で飽きてしまうこと。せめて3回は続けたい。



「東京発半日徒歩旅行」を読む (1)






江戸東京たてもの園

小金井公園というのは、現役OBの別なく、都立武蔵高校に通った多くの者にとって思い出深い場所だ。
1、2年生の夏休み後半から10月の体育祭までの期間。ほぼ毎日のように授業や部活を終えた生徒たちは、友人と、部活の仲間と、彼氏彼女と連れだって小金井公園に集まり、クラス毎に抽選で振り分けられた園内所定のエリアで9時頃まで体育祭の応援の練習をするのがならいとなっていた。僕の在学した当時(80年代前半)でクラスの7割が参加していたので、夏の夜の小金井公園は武蔵高校が占有状態にあったといっていい。
この"応援"については、また稿をあらためて振り返ってみたい。

そんな?小金井公園内にある江戸東京博物館の分館が江戸東京たてもの園だ。

1993年の開館ということだが、1991から1999にかけて至近の武蔵野市境南町に住んでいながら、この間利用したことは1回しかない。横溝正史ファンの集まりに参加したときだけ。
今となってはもったいない気もするが、東京人で東京タワーに上ったことがない、銀座の街を歩いたことがない人はむしろ多いし、まあ、そういうもんだろう。


東半旅01


2回目の利用は高円寺に引っ越してから。結婚後に妻と出かけた。
横溝ファンの集いとは異なり、このときはかなり積極的に施設を見てまわった。本の中でとりあげられている「田園調布の家」や「子宝湯」、「鍵屋」なんかももちろん見逃さず。
子宝湯は『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋のモチーフともいわれているが、よりストレートに『ウルトラQ dark fantasy』のロケ地にもなっている。こういう使い方はいいな、と当時思ったものだ。

ところで江戸東京たてもの園ができる前、同地には武蔵野郷土館というのが建っていた。先述のとおり僕は小金井公園から徒歩圏内にある都立武蔵高校の出なのだが、同館は社会科の課外授業で訪ねた記憶もある。そのときの印象をひとことでいうと、地味!
たてもの園へ改築される前の数年間、ロープを引いて閉館状態にあったが、開館している時分とまったく印象が変わらなかったくらいにw

ここで再び小金井公園の思い出。
最初に同地を訪れたのは中学の頃。通っていた三鷹の市立中学の学年行事で、写生会が行われた。1年のときは井の頭公園で、2年が小金井公園。学年が上がるにつれ遠征地が遠くなっていくのは遠足と一緒だね。
ただ、井の頭と違って、学区のある三鷹市南東部から小金井公園までは徒歩はムリ。そこで公共交通機関の利用が奨励された。自転車は停める場所がないので×!
といわれて素直にしたがう者ばかりではない。不心得者はチャリを近所に停めて、写生会の場に赴いた。かくいう僕も。
ところが友人と自転車を置くところを、見回りに出ていた体育教師に見られていたらしい。翌日、応接室に呼び出され、友人とふたりで担任にぶん殴られた。体罰だね。良くないねw

他に、高2のときだったか。夜の公園で、無免許の友人に原チャリを乗らせてやったところ、警官に見つかって生涯唯一の免停を食らったこともある。
まったく、ろくな思い出がないなw

さて、そんな小金井公園内 江戸東京たてもの園だが、継続的に施設は増殖しているようなので、また折りを見て訪問してみたい。
前回は高円寺在住だったので中央線の武蔵小金井で降りたが、今は西武新宿沿線に住んでいるので、「東半徒」(長いので今後は略すw)で紹介している花小金井ルートを使ってみようかな。

(第1回 おしまい)


※本の記述にならって、今回、一人称は「僕」にしました。


[ 2018/12/20 16:25 ] | TB(0) | CM(0)

読書メーター10周年


気づいたら読書メーターを始めて10年が経っていた。遅ればせながら気づいた。

登録日  2008/10/16
記録初日 2008/09/14

記録初日=読了日なので、登録日より前になっている。


この間、読んだ(登録した)本の数は693冊。
登録漏れはあるだろうが、70冊/年というのは納得だ。
仕事の資料として読んだ本は、一部を除いて入れていない。


記念すべき最初の登録本はこれ。




当時はアラフォー。背伸びしてた?

そしてたまさか、今読んでいる本も泉麻人のエッセイ『東京ふつうの喫茶店』だったりする。
どんだけ好きなんだw



  



[ 2018/11/30 14:04 ] | TB(0) | CM(0)
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