日本シリーズを放送せよ

東京新聞 TOKYO Web :日本シリーズ、3試合地上波全国放送なし
プロ野球の日本シリーズ・中日×ロッテ戦がきょう三十日からナゴヤドームで始まる。今年は第一戦、第二戦、第五戦の三試合が地上波で全国中継がされない異例の事態だ。


現行のCSのシステムに大いに不満があり、シーズン優勝こそ最も価値があるという立場なので、日本シリーズといって盛り上がるものはあまりない。
贔屓のチームも出てないので、サッカーなどでいうところのカップ戦程度の意識しかないのが正直なところだ。

ではあるが、日本シリーズが今なお公式戦の総決算となる大イベントであることを認めるに吝かでなく、従ってそのうちの最大3戦が地上波全国放送されないことには違和感がある。

讀賣、中日、横浜という、メディアをバックボーンにしたチームだけでなく、プロ野球興業に関わるすべてのチームとそのファンが彼らを長く潤してきた。そのことに対する自覚があるなら、せめて日本シリーズくらいは出血覚悟で放送に踏み切ってほしい。
メディアの謳う公共性は、こういうときにこそ発揮されるべきなのに、何かというと数字を持ち出して逃げに入るのには呆れかえるばかり。

中日-千葉ロッテじゃ視聴率を取れないというが、そうした組み合わせだからこそ、全国放送する意味がある。
人気の既にあるものを流用するばかりでなく、自らコンテンツを育てようという発想はないのかね。


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[ 2010/10/30 13:40 ] スポーツ | TB(0) | CM(2)

生首に聞いてみろ/法月綸太郎

正統派の謎解きを読みたくなって再読。

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)
生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)法月 綸太郎

おすすめ平均
stars評価の基準がわかりません
stars期待はずれ…
starsちゃんとしたミステリを読んだ気分になる
starsまたもや
starsつまらない・・・

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初読時の感想を、本のブログの過去ログから転載。

この作者らしい几帳面に構成された本格ミステリ(コースで言うと真ん中低め、やや外寄りといったところか)。
ではあるが、目を惹くタイトルの割りに内容は地味で、読了後の満足感は薄い。ところどころ不自然さを感じさせる部分もあり、総合点もさほど高くない。
先だって短編集「法月綸太郎の功績」を読んで落胆、法月の真骨頂はやっぱり長編だなあ、と思ったものだが、久しぶりの長編という本作を読んで、どっちもどっちかもしれないと思い直した。このミスの1位はご祝儀と見るのが妥当だろう。
読了:2005/8/18
採点:☆☆☆★


今回も、特にこれに付け加えることはない。

再読:2010/10/28


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[ 2010/10/30 11:51 ] | TB(0) | CM(0)

2010ドラフト会議の結果

昨日はドラフト会議が開催され、わが阪神タイガースは以下の顔ぶれを指名したのであった。

1 榎田大樹(投・東京ガス)
 ×大石達也(投・早大)
2 一二三慎太(投・東海大相模高)
3 中谷将大(捕・福岡工大城東高)
4 岩本輝(投・南陽工高)
5 荒木郁也(内・明大)

育成
1 坂口哲也(内・市立和歌山高)
2 島本浩也(投・福知山成美高)
3 穴田真規(内・箕面東高)

「即戦力の投手」というのが誰でも分かる補強ポイントだったので、1・2位は前評判どおりなら悪くない選択だと思う。大石を外したのは痛いが、同一リーグに行かなかっただけマシというものだろう。

ハズレ1位の榎田は、よく競合がなかったなという感じ。
速球は今イチらしいが、球種も豊富でマウンド度胸も良いとのこと。先発からブルペンまで左の枚数が不足しまくっているうちには、いくらでも働き場所がある。

2位の一二三も、スムースに指名できた。
野手転向したほうが伸びると前々からいわれているが、やはりピッチャーとして結果を出してきた人間にとって、素直にうなずけるものではないだろう。
ひとまずはピッチャーで勝負するようだが、最初はそれでいいと思う。意外とプロでも通用するかもしれないし。

で、3位に今年も懲りずにキャッチャーを指名。
同じ名前のキャッチャーがこないだまでいたな、そういえば。
ポスト城島は、小宮山、狩野じゃ不足ということ?

3位以下は将来を見据えた指名と思われるけど、外野手がひとりもいないのね。
マートンが来年いっぱいでいなくなった後の外野の布陣は、またそこで考えるということなのか。


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[ 2010/10/29 13:17 ] スポーツ | TB(0) | CM(2)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎夏海

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら岩崎 夏海

おすすめ平均
starsちょっと感動
stars荒唐無稽なストーリーとは言い切れない
starsなぜドラッカーの本には良書がないのか
starsドラッカーが身近になる!
stars古本屋で立ち読み

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売れているのは知っていたけど、チャレンジしたいと思うほどでもなく。
このままだったらスルー間違いなかったものを、仕事がらみで読むことになった。

評判になるのも分かる。事実、けっこう面白く読めた。
キワモノなのは間違いないが、それが必ずしも罪とはならないのが出版の世界。
ただ、旬が過ぎた今、定価購入はさすがに勧められない。
そろそろダブついてきてるだろうし、読むんだったら古本屋で探したほうがいいかも。

読了:2010/10/17
採点:☆☆☆


▼関連作
マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]P・F. ドラッカー 上田 惇生

おすすめ平均
starsマネジャーになぜ真摯さが問われるのか?
starsマネージメントの原理原則がわかる
stars管理職になったら読んでおいた方がいいです。
stars上司に是非読んで欲しい本
stars記念碑的作品

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件のマネージャーが手にした本。


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[ 2010/10/29 09:18 ] | TB(0) | CM(0)

J:COM Magazineの逆予言

J:COM Magazine 10月号の表紙。



表紙のおふたりが所属するチームは、見事にファーストステージで撃沈。

来年が楽しみですね。


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[ 2010/10/23 10:10 ] スポーツ | TB(0) | CM(2)

沙粧妙子 最後の事件

なぜだか今年になってDVD化された『沙粧妙子 最後の事件』。
レンタル半額デーに借りてきましたよ。

沙粧妙子 最後の事件+帰還の挨拶(SPドラマ)DVDコンプリートBOX 全5巻
沙粧妙子 最後の事件+帰還の挨拶(SPドラマ)DVDコンプリートBOX 全5巻
おすすめ平均
starsDVD化、待っていました!!
stars90年代最高峰オリジナルドラマの1角
starsコンプリートBOXというタイトルに偽りあり
starsDVD化してたんですね・・・幻の名作が!
starsドラマは申し分ないのですが・・・

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サイコ好き、ドラマ好きにもかかわらず、なんと観るのはこれが初めて。
浅野温子が苦手なのに加え、妙子の役作りがどうにも受け入れられず、本放送はスルーしていた。
果たして今回、彼女に対する認識が変わることはなかったけど、ドラマ自体は確かに面白かった。ウケた理由が解った。

『羊たちの沈黙』の影響が色濃く感じられるが、一方で『アンフェア』なんかは、このドラマをかなり意識したつくりになっていると思う。

一瞬しか顔を出さなかった六角精児の名前がエンドクレジット(たぶんDVD専用)に出ているのは、「相棒」のお陰でしょう。

来週、残るSPを借りて観る予定。


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[ 2010/10/22 10:00 ] TV | TB(0) | CM(0)

星野SD退団

デイリースポーツ :星野SD、虎よさらば!!退団会見
楽天の新監督候補に挙がっている阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(63)が19日、大阪市内のホテルで会見し、阪神からの退団を表明した。


報道によると、SDの仕事はボックス席で財界人などを接待することだとか。
星野には転職のような気もするけど、目の前で試合を観ているうちに太鼓持ちに嫌気がさしたのだとしたら、それは彼の責任ではない。野球人としての血が騒いだというのは嘘偽りない気持ちだと思う。

タイガースが現在のようなAクラスの常連になったのには、ノムさんの遺産がまずあったというのが定説になっている。
それは正しいとしても、監督というのは何より直接的な結果を求められる職業、チームをリーグ優勝に導いたのは紛れもない星野仙一の功績だ。
アンチ星野な人も、そこは認めなければいけない。

とはいえ、ここで「恩人」という言い方をするのは見当違いだと思う。
滅私奉公、タダ働きだったならともかく、「ギャラ」と「応援」に対し「結果」を出すのは正当な取引。優勝したとき、「星野さん、ありがとう!」というのはファンとして正しい反応だとしても、いまだに恩を感じるのは行きすぎというものだろう。

しかし、まさかもっぺん星野の下でプレイすることになるとは思ってもいなかっただろうな。山崎武司


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[ 2010/10/21 14:06 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)

タイガースの2010年終了

sports navi :真弓虎「短期決戦弱い」続投意思変わりなし
「セ・リーグCSファーストS・第2戦、阪神6-7巨人」(17日、甲子園)
阪神は17日、巨人に1連敗し、セ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ敗退が決まった。03年以降、2度の日本シリーズ、3度のCSを勝ち抜けず、真弓明信監督(57)は「短期決戦で弱い、ここ一番で弱いのを払しょくできなかった」。
(中略)
帰り際に来季も指揮を執る思いに変わりはないかと問われた真弓監督は、「変わらんよ」と来季続投への意思をあらためて示した。あと一歩で優勝を逃した、CSを勝ち抜けなかった2010年。試合後にスタンドから飛び交った罵声も絶対に忘れない。来季こそ、大一番で力を出せる猛虎になる。監督3年目。必ずこの悔しさ、屈辱を晴らしてみせる。


戦力を比較するなら、讀賣のほうが一枚も二枚も上手。
それでもシーズンは相手の失速につけ込んで2位を確保したわけだけど、負けたら後がないCSでは覚悟の違いが出てしまった。
「事にあたって動じない」のが大丈夫の条件であるのは間違いない。でも、原監督は謙虚だった。虚像にしがみつかず、3位という結果を真摯に受け止め、勝つために動いた。
一方、真弓監督は、なんの工夫も見せずに負けた。CSがシーズンの総決算だとしたら、確かに今年を象徴する試合だったが、本当に勝ちたい思いがあったなら、そうした姿勢を見せるべきだった。

勝てるときは勝てる。
ここまでは裏目裏目にきているだけで、ちょっとしたきっかけだと思う。
なのに、この監督ときたら、「ここ一番で弱い」というマスコミやファンと同等のレベルの感想を口にすることしかしない。できない。
大体、シーズン中も「あと一本が出なかった」ばかりをくり返してた御仁だしな。

ここ一番で勝つにはどうしたらいいのか。彼は真剣に考えたことがあるのだろうか。
球児について、「調子を落としているところもあったけれど、何とかしてくれるかなと」(サンスポより)などといったコメントを残すようでは、来年が"また"思いやられる。

多くのファンは、能見、久保田、球児が打たれて負けたのなら仕方ないと受け止めていると思う。
何が釈然としないかといって、真弓が何の反省もなく続投すること。これほど受け入れがたいことはない。
最低限の責任感と羞恥心があるなら、せめてカタチだけでも進退伺いを出すべきじゃないのか?


チーム全体に関する総括は、日本シリーズ終了後にでも。


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[ 2010/10/18 15:58 ] スポーツ | TB(1) | CM(2)

読後焼却のこと/ヘレン・マクロイ

マクロイ75才のときの作品で、ネロ・ウルフ賞受賞作。
精神科医探偵ベイジル・ウィリングが登場するシリーズの最終長編(第13作)でもある。

読後焼却のこと
読後焼却のこと (ハヤカワ・ミステリ 1387)
ヘレン・マクロイ 山本 俊子
415001387X


作家や翻訳家が集まる共同住宅(平たくいうと下宿屋)で殺人が起きて…という話で、『幽霊の2/3』同様、業界ものといってもいいだろう。
75才でこれだけ書けるんだったら文句ないとするか、作品評価に作家のプロフィールは関係ないとするかによって、評価は変わってくると思う。

マクロイの長編を読むのはこれで5作目になるのだが、好みの順に並べると、
「暗い鏡の中に」>「殺す者と殺される者(旧訳)」>「割れたひづめ」>「読後焼却のこと」>「幽霊の2/3」
となる。

マクロイファン、シリーズファンはいいとして、マクロイ未体験という人にはオススメできない。
設定はいいんですけどね。有効活用しているとはいいがたいので。

読了:2010/10/15
採点:☆☆☆★


Track Back――>
*さいはての西*


▼関連作
暗い鏡の中に
暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ヘレン・マクロイ 高橋 豊
B000J8U3O6


殺す者と殺される者
殺す者と殺される者 (1959年) (創元推理文庫)
ヘレン・マクロイ 中田 耕治
B000JARELO



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[ 2010/10/18 15:14 ] | TB(0) | CM(0)

善福寺公園

ふと気が向いたので善福寺公園に出かけた。
島田荘司ファン的には、隈能美堂巧がトランペットの練習をした場所ね。

三鷹市の東端に生まれ育ったこともあり、身近な公園ではあるのだが、園内に足を踏み入れるのはなんとこれが初めて。
もっと身近に井の頭公園があったので、わざわざ訪ねる理由がなかったというのが正直なところだ。

2010-10-16善福寺公園

ふたつあるうちの上の池には貸しボートがあるんだけど、週末で晴天の午後だったにもかかわらず、手こぎボート1艘にスワンボート2機しか出ていなかった(死角に入っていた可能性もある)。今度もあんな感じだったら、乗ってみようかな。
混んでる中でボート漕ぐのって、なんかヤじゃないですか。

そうそう。池を一週したら、ところどころ枯れた木があるのが気になった。かなりの数の水鳥が枝に止まっていたし、もしや琵琶湖の鵜みたいなフン害?
そういえば学生時代、ブラックバスがいるとかいう噂もあったな。

チャリで30分もかからないし、また折りをみて遊びに行くつもり。


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[ 2010/10/17 17:29 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(2)

空想オルガン/初野晴

感想書くのを忘れてました。
普門館シリーズの第3作。

空想オルガン
空想オルガン初野 晴

おすすめ平均
stars何と評すればいいのか、素晴らしいの一言に尽きる
starsいよいよコンクールへ――《ハルチカ》シリーズの第3弾

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近年、「吹奏楽の甲子園」として認知されるようになり、全国的にも知名度が上がってきた普門館。吹奏楽に青春を賭けた全国の中高生たちがここを目標に頑張っていることに水を差す気はないし、野球以外の課外活動にも明確な目標があるのは寧ろ望ましいことでもあるのだが、地元の人間にとっては同ホールを所有する宗教団体のほうが有名なこともあり、ここを「聖地」とすることにとまどいがないわけではない。

といったことはさておき、
技術を問われる以前に、一定の人数を揃えなければ話にならない吹奏楽の世界は、少子化も手伝っていよいよ苦労が多いことと思う。本シリーズはこの「メンバー集め」を縦軸に据えたのが紛れもない勝因。ミステリ要素が薄まりつつあることを危惧する意見は多いが、ここの興味が薄れない限り、今後も追っかけていきたいというモチベーションに不足はない。

一点だけ。本書に仕込まれたある仕掛け、これだけはどうかと思う。
ミステリを期待する読者に対するサービスの意味もあるのだろうが、これをやってしまうとツクリモノ感が増すので、できれば避けてほしかった。
驚きは大切だが、それを追求するために大事なものを失ってしまうのはままあることだしね。

読了:2010/9/4
採点:☆☆☆☆


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[ 2010/10/17 16:05 ] | TB(0) | CM(0)

駐輪場

久しぶりに高円寺図書館に行ったら、駐輪場がキレイになっていた。
それはいいのだが…、

2010-10-15 高円寺図書館

いちばん端っこ、ポールがジャマで入れづらい。
空いているのもそのせいだろう。

左側に回れば入れられなくもないのだが、ペダルがポールに引っかからないよう、角度をつける必要がある。
段差もストレスだ。

設置に先立って、誰も頭の中でシミュレーションしてみなかったのか?
ポールを出しっぱなしにしているところを見ると、まだ気付いてないんだろうな…。


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[ 2010/10/15 13:36 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(0)

1984

阿佐ヶ谷一番街にできたロックキッチン「1984」を初めて訪ねた。

店名は明菜じゃなくて、Van Halenね。

ロックなアイテムがちりばめられた店内は、毎日テーマを決めて音楽を流しているらしい。
と書くと猥雑なイメージが浮かびそうだが、決してそんなことはない。
むしろ落ち着いた雰囲気のなか、のんびりお酒と会話を楽しむことができる。

料金も全体にリーズナブル。ホッピーセット450円、中身150円は奇跡だ。
おまけにノーチャージなのも嬉しい。

ロックとお酒が好きな方、一度行ってみてはいかがでしょう。

場所は「おいでんせ」の2階。マックの脇を入って50mくらいのとこね。


2010-10-12 18(1984)


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[ 2010/10/14 11:49 ] 飲み屋・酒 | TB(0) | CM(2)

大久保一翁/松岡英夫

大久保一翁―最後の幕臣 (1979年) (中公新書)
松岡 英夫
B000J8HSUS


革命などが起こり、旧体制であるところの権力側が倒れる際には、大抵が悲惨な末路を辿るものだ。フランス革命もロシア革命も、上っ面しか知らないけど、そんな感じだったろうと思う。
幕末日本も、ひょっとしたらそうなりかねなかった。

史実に明らかなように、江戸は一部を除いて戦火を逃れ、徳川家は滅亡することなく新時代を迎えることができた。戊辰戦争で多くの血が流れはしたものの、徳川幕府の終焉は予想を遙かに上回るソフトランディングであったといえよう。
その背後で、コーディネイターとして主家の幕引きをしたのが二人の幕臣――勝海舟と大久保一翁だった。彼らなかりせば日本の中枢は焦土と化し、『ジパング』みたいに国は南北に割れ、外国の支配を受けていたかもしれない。

膨大な量の文章や談話を残しえいる海舟に比べ、一翁のそれは極めて少ない。晩年、日記や手紙などを自らの手で処分してしまったためだ。お陰で薩長がまだ幕府を支えようとしていた時期、既に大政奉還を構想していた人物に、ほとんどスポットが当たることはない。
それでも本書は、限られた資料を駆使し、また海舟や松平春嶽が残した記録を通して、一翁の人生をある程度追うことに成功している。
評伝なので一般読者にはハードルが高いだろうが、この時代が好きであれば興味深い内容になっていると思う。でも、残念ながら絶版。


読了:2010/10/11
採点:☆☆☆★


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[ 2010/10/14 11:35 ] | TB(0) | CM(0)

バクマン。(10)

ジャンプで生き残れるか否か。10巻は、亜城木夢叶の勝負がけ作品をめぐるあれやこれやに丸々一巻が費やされる。

バクマン。 10 (ジャンプコミックス)
バクマン。 10 (ジャンプコミックス)小畑 健 大場 つぐみ

おすすめ平均
stars面白いだけじゃない
stars漫画の漫画
starsスカッと
stars急ぎ過ぎている
stars本当に面白くなってきた

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「作品がアニメかされて、そのヒロインを亜豆が演じる」という一応のゴールが設定されているので、そこに至ったときが完結になるのだろう。
週刊ジャンプなので、ムダな引き延ばしが心配されるところだが、「DEATH NOTE」の終わり方を見ていると、長い蛇足を良しとするコンビではなさそうだ。
そう考えるなら、そろそろ3コーナーを回って4コーナーが見えてきたあたりではないかと思う。
普通だったら、雑誌・出版社の移籍というエピソードがあってもおかしくないが、週刊少年ジャンプ連載作品でそれはさすがにないだろうということで。

連載中のエピソードは12巻に入るのかな。
このペースだと20巻には届かないだろう。それくらいがちょうどいいと思う。

読了:2010/10/4


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[ 2010/10/11 15:17 ] マンガ | TB(0) | CM(1)

プロ野球2010シーズン総括

セ・リーグはヤクルト-広島の1戦を残すのみ。
入れ替わりはあり得ないので、これで両リーグ全順位確定ですね。

過去にこのブログでも書いてきたと思うけど。
リーグ優勝が最重要。
今年を象徴するチームに優勝してほしい。
というのがぼくの基本スタンス。これを踏まえたところで、両リーグの簡単な総括などしてみたい。

●パ・リーグ

1 福岡ソフトバンクホークス
2 埼玉西武ライオンズ
3 千葉ロッテマリーンズ
4 北海道日本ハムファイターズ
5 オリックス・バファローズ
6 東北楽天ゴールデンイーグルス

今年のパ・リーグは、東北楽天以外、どこが優勝でもおかしくない混戦だったので、最終的な順位について特に意外だった感はない。
序盤はロッテが走って日本ハムがドベだったよね? この構図が、展開を面白くした面はある。西武ライオンズの急上昇・急失速、オリックスの健闘も、一年を振り返ると物語の一部。

そんななか、優勝したのは福岡ソフトバンクホークス。
根本遺産がすっかり底を尽きつつあるだけに、よくぞ勝ち抜いたと思う。

福岡の地にしっかり定着し、球場に多くのファンを集める彼のチームは、野球はフランチャイズスポーツであることが望ましいと考えるぼくには、客観的には合格点間違いなしのチームなんだけど、どうも孫カラー(親会社)と王カラー(チームの顔)が前に出すぎている感じで、受け入れるにはまだまだ抵抗が残る。
それでも、秋山監督は現役時代、ぼくの理想に適うプレイヤーだったこともあり、指導者となっての活躍に期待していたことも確かだ。
なので、今回リーグ優勝に輝いたことについては、基本線では祝福したい。

岩隈とダルビッシュがメジャーに行くとまた勢力図が変わりそうで、来年もパ・リーグは面白いペナントレースになりそうだ。


●セ・リーグ

1 中日ドラゴンズ
2 阪神タイガース
3 讀賣ジャイアンツ
4 東京ヤクルトスワローズ
5 広島東洋カープ
6 横浜ベイスターズ

序盤は、讀賣の独走を予感させた。
すると夏以降に失速、我らが阪神タイガースがまくりに出たわけだが、監督の迷采配に先発投手のタマ不足、強きを助け弱気を挫く打線、守れないのに出続けるレフトなど問題が山積しており、一気に引き離すには至らず、混戦状態になってしまった。
そこを抜けてきたのがマイペースのラップを踏んでいた中日なわけだが、今年の彼の球団は終始脇役の立場にあり、だったら東京ヤクルトのほうが一時主役を食うほどの自己主張を見せていたと思う。
といった理由から、中日の優勝は大変に不満だ。

落合は選手としても監督としても優れているが、野球観に決定的な異常があると考える。
それは「山井完全試合目前交代事件」(当ブログの記事へ)にも表れているが、WBCに出場した選手に圧力をかけたときにぼくの中で彼に対する不信感は最高潮に達した。
誤解なきよう断っておくが、特定の球団がWBCに選手を送らないと決断すること自体は、そりゃあ個々の事情や主張もあるだろうから構わない。問題なのは、「行きたい者は許可するが、行きたいと言い出す者がいなかった」という建前で逃げたことだ。
球団が「うちは出さない」といえばいいことなのに。
こういうことを恥ずかしげもなく行い得る指揮官と球団に優勝フラッグを渡してはならない。これが今年の私的な願いであったのだが、果たされなかったのは実に残念。
選手には何の罪もないが、一年を通して脇役であり、現体制にも不満がある中日が日本シリーズに進む状況は歓迎できない。阪神タイガースの奮闘を期待する。

話を戻すが、ヤクルトには先述の理由からCSに出てほしかった。
優勝するにはまだコマが不足している感があるが、来年もたくさんの見せ場がありそう。
下位2球団は監督を替えたほうがいいかもしれない。ベイは身売りの流れだが、一年目から結果を出すのは難しいだろうな。


というわけで、CSがスタート。
西武とロッテだと、やはり西武が一枚上か?
まだまだ今年のプロ野球は終わらない。


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[ 2010/10/09 13:30 ] スポーツ | TB(0) | CM(5)

再会/横関大

第56回江戸川乱歩賞受賞作。

再会
再会横関 大

おすすめ平均
starsいたって普通。よくある2時間サスペンス。
stars達成感の高い推理小説です
starsなかなかやります。
stars書き続けた長編小説は実を結ぶ!―静かなドラマを予感させる表題
stars評価は、巻末の選考委員のコメントが非常に参考になります。

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ミステリに限らず、公募新人賞としては最も権威がある乱歩賞。過去に多くのベストセラー作家を生み出し、セールス面でも好成績を収めてきた。
ところがその一方で、コアなミステリファンには顧みられることがないのも、この賞の一大特徴といっていいだろう。

そもそも乱歩賞受賞作を購入する場合、"それが乱歩賞だから"手に取っているというケースが大多数ではないか。直観や評判は二の次で。
作品自体にではなく、受賞作という看板に訴求力があるというのは、新人賞のあり方としてはあるいは間違ってないのかもしれないが、新しい才能の発掘より看板を守ることのほうに重きが置かれるようになっては本末転倒。事実そうした傾向になっていることに、現場も危機感を持ち始めたようだ。
去年の「このミス」の座談会に、日本推理作家協会の新理事長に就任した東野圭吾が、乱歩賞改革に乗り出したみたいなことが書いてあった。
そのことは、本作の帯に引用されている「「乱歩賞の傾向と対策」のようなものから解放された」という東野の選評(抜粋)からも窺える。

平均点作品、業界ネタが有利というレッテルが長く張られ続けていた乱歩賞が本当に変われるのか。その問いに答えるには作品をもってするしかない。
『再会』(受賞時タイトル『再会のタイムカプセル』)は、たしかに従来の乱歩賞とは毛色が異なる。というと、これまで見られなかった作家の個性が発揮されているように思われがちだが、正しくいうなら作者の色(個性)のあまり感じられない作品だった。
極論するなら、誰が書いてもいい内容というか…。
トリックの弱さを指摘する声があるが、プロットで読ませる作風なので致命傷とはいえない。それよりも、新人賞なんだからこの人ならではの味付けが欲しいところだ。単に"従前の乱歩賞と違う"だけでは、読者としては物足りない。
本作が受賞後第1作であれば許容範囲なのかもしれないが、長く乱歩賞を覆っていた閉塞感を打ち破れるほどのパワーは感じられなかった。
東野圭吾の立場からは、数年かけて合わせ技でなんとか――という気持ちなのだろうが、流れを変えるには、ひとりの突然変異(芭蕉!?)の登場に期待するしかないと思う。
『再会』が悪い作品とはいわないが、これなら『脳男』の受賞の方がよほど衝撃的だった。「乱歩賞は変わるかな?」と思えた。

ところで、
帯に選評からの抜粋が載っているけど、これは実際に選評の中で語られたものとは異なったニュアンスで受け止められる可能性が高いので、ちょっと警戒が必要かもしれない。
たとえば上記の東野圭吾の言葉だが、この部分だけ読むと、「本作を受賞作に得たことによって、乱歩賞が従来のイメージから解放された」というふうに取れる。でも、解放された主体はここでは作者(横関大)なのね。「傾向と対策のようなものから解放されたのが勝因」というのが、実際の東野の言。

読了:2010/10/1
採点:☆☆☆★


▼関連作
脳男 (講談社文庫)
脳男 (講談社文庫)首藤 瓜於

おすすめ平均
stars娯楽として十分楽しめます。
stars続編ありの前提で
stars伏線の回収不足
stars新しいヒーロー(またはヒール)
starsサスペンス性よりも、その病気について興味が沸いた。

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※第46回江戸川乱歩賞受賞作


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[ 2010/10/05 08:27 ] | TB(0) | CM(0)
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