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世界のゆうれい話/初恋の赤い髪のむすめ


『ゆうれいの出る家』

『世界のゆうれい話』を図書館で借りてきたのは、何をおいてもこれを再読するため。


世界のゆうれい話2

屋敷に住む幽霊たちに日々悩まされる若い男が、旅先で知り合った女性の助けを借りて、幽霊たちを追いだす話。
その女性が、まさに自分にとって、『トム・ソーヤーの冒険』に出てくるベッキーと並ぶ(フィクションに登場する女性としての)初恋の相手であり、いずれ再会したいと常々思っていた。それを実行に移したわけだ。40年ぶりの再会だw

 きれいなむすめで、まっかな髪が、テイ川のさわやかな風をうけては、そよいでいました。
 はだはまっ白で、まるい鼻にはそばかすがありました。目は、とてもよくすんでいて、晴れた空のようにまっさおでした。
 身なりも、きちんとしたもので、小さな帽子を、カールした髪にピンでとめ、まっ白なブラウスに、黒いスカートをつけていました。
 でも、若い学者がいちばん気にいったのは、むすめのわらい顔でした。とてもたのしそうで、あたたかだったからです。


ヒロインの登場シーン。
彼女のどこに惹かれたのか。もちろん、初登場時の描写からどうこうではなく、作品を通しての振るまいが、きっと(幼い)自分的にはグッときたのだろう。
ちなみに「テイ川」でググると、スコットランドで最長の河川としてこの名の川が引っかかるので、おそらく同じ川のことでしょうね。

今回読んで気づいたのだが(子どもの頃は気にならなかったというのが正解か)、当のヒロイン、名前がない。「赤い髪のむすめ」「むすめ」で最後まで通している。
まあ、主人公も「若い学者」なんだけどね。

もう少し彼女のことを知りたくて、この本を借りれば元ネタが紹介されているはずと思ったところが、この程度だった。

世界のゆうれい話3

作者名とタイトルで検索かけたんだけど成果なし。
版元の偕成社に問い合わせたら、教えてもらえるのだろうか。

[ 2019/06/29 15:06 ] | TB(0) | CM(0)

世界のゆうれい話/"鈴の音"ってどんな音?


世界のゆうれい話


『世界のゆうれい話』を読んでいる。
図書館のラインナップとしては定番中の定番。にしても児童書だ。今さらなんで?と問われそうだが、それには稿をあらためてお答えするとして、収録作の一編『顔のない女』の中に、こんな一節が出てくる。

くびと、からだは、べつべつに、どこからともなくきこえてくる鈴の音(ね)にあわせて、おどっているのでした。


この部分を読んで、「チリチリ」とか「チリン」とか「リンリン」とかいう鈴の音を思い浮かべた方。自分と一緒だ。
ところが、文章はこう続くのである――

いや、鈴の音だと思ったのは、まちがいでした。教会のなかの四すみのところには、がいこつのむれが立っていて、しゃれこうべを両手で持ち、そのしゃれこうべに、ゆびの骨をぶつけては、鈴のような音をだしているのでした。


「ん~?」とならないすか?

しゃれこうべに指の骨をぶつけて、それで「チリン」とはいわないでしょう。
ここで、誤解に気づくのである。
原文は知らないが、ここでいう鈴は風鈴についているかわいいやつではなく、カウベルとか、初詣のときにガラガラ鳴らす神社の鈴(本坪鈴)のことだったのだと。

「カラカラ」とか「カラン、カラン」ってのが、この場合の正解?

そこであらためて思う。
子どもの頃に読んだときは、この部分に引っかからなかったのだろうか?


[ 2019/06/27 15:24 ] | TB(0) | CM(0)

「いだてん」が折り返しを迎えたこと


視聴率苦戦が伝えられる大河ドラマ『いだてん』。
例年の歴史絵巻と比較して評価は低めだろうと想像はしていたが、批判の声がここまで多いのには残念な思いが強い。

スポーツの素晴らしさを訴えながら、単純なスポーツ礼讃ものでないのがいい。来年開催予定の東京オリンピックへの景気づけを明らかに期待されたものでありながら、きっちりと釘を刺すべきところは刺しているのがいい。
ストックホルム大会マラソン競技で起きた悲劇、アントワープ大会後の報告会における報道の暴力など、これが予言ドラマになってしまわなければ良いと心から願う。

2部構成の第1部、金栗四三編のクライマックスは関東大震災だった。
壊滅した東京の、瓦礫と化した町を人捜しをしながら歩く四三に、自警団が声をかける。

「おまえ日本人か?」

ストレートな表現は避けているものの、震災時に起きた朝鮮人虐殺事件を仄めかしたシーンだ。2才のときに震災に遭った祖母が、当時のことを語る中で、よく言及していた。災害時にはつきももの流言飛語が、最も悪いかたちで出た事件。
四三の返事を聞いた自警団は、その話し方に対してさらなる追求を行う。

「なんだその言葉。日本人じゃないな!!」

金栗四三の、つまりは演じる中村勘九郎による誇張された熊本弁は、ここでま作中では笑いどころのひとつとして機能してきた――ように思う。中には真似をした人もあったはずだ。
綾瀬はるかが、中村獅童が、大竹しのぶが口にする熊本弁も、その台詞回しと合わせて多くの視聴者を楽しませてきたことと思う。
その言葉を指して、その言葉が自分たちの発するものと違うがゆえに、正義の御旗を掲げる自警団は「日本人じゃないな!」と指弾する。

ここが怖いし。巧いところでもある。

自警団に誰何され、素性を問われた四三は、このとき彼にとって大事な人間を探していた真っ最中。そしてその相手の運命について、視聴者にはなんとなく想像がついており、したがって四三に対する、その人物に対する同情を高めていたまさにそのとき、その瞬間……我々は気づくのである。

自分たちは四三の側ではなく、狩る側(自警団)の人間なのだと。

クドカンが狙ったわけではないだろうが、金栗のきわめてオーバーな所作としゃべりは、このためではなかったかと、つい思ってしまう。

指差し笑っていたものは、やがて指差し石を投げるようになる。
異質な言葉を笑ったものは、異質な言葉を持つものに容易に悪意を向けるのである。

クドカンは伏線の回収を常に求められることへの不満を、かつてエッセイの中で語っていたが、1話からずっと張り続けてきた伏線の、これは回収ではなかったかと思うほど。たとえ意図してなかったとしても、これは強烈な仕掛けだ。

災厄や危難の中で、恐怖や不安に駆られて追い詰められた自分は、簡単に差別者に転じ、人を狩る側にまわってしまうのではないか。そしてその萌芽は、平時のうちにすでに育ち始めているのではないか。
そんなことを思った、今回の震災のエピソードだった。


ともあれ、『いだてん』は面白いドラマです。
24話かけて視聴者をカタに嵌めているんだから。これは長丁場の大河じゃないとできないこと。
1人でも多くの人に見てもらいたい、というほど肩に力が入っているわけではないにしても、折り返しを迎えた今は良いタイミングではあるので、未見の皆さんには次回から入る手もありますよ、と、それだけはお伝えしておきたい。です。


[ 2019/06/26 14:57 ] ドラマ | TB(0) | CM(0)

風疹抗体アリ


クーポンを使って、風疹の抗体検査を受けてきました。

結果は――


風疹抗体検査


じゅうぶんに抗体があるので、予防接種には及ばないと。

抗体って減るもんなんですか?と訊ねたら(だから子どものときにかかった中年男性にも無料クーポンという話になったわけで)、

本人の免疫力が落ちれば減ることもある。
減らない人もいる。

ということでした。

まあ、なんにせよ良かった。


余談だけど、B型肝炎ワクチンの抗体はできづらいらしく、3回のところ4回接種しました。
で、定着もしづらいらしく、抗体価が3年で下限近くになってます。
酒の飲み過ぎか?


[ 2019/06/19 15:42 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(0)

カッパのススメ


仕事に行くため、雨予報の中、家を出た。

自転車をこぎ出したら、パラつき加減だった雨がいよいよ量を増す予感。
そこは住宅地のど真ん中。バッグに入れたレインスーツを引っ張り出し、着替えるにも適当な場所はない。
コンビニか、シャッター商店のひさしが見つかるまで、これでなんとかしのごうと折りたたみ傘を開いた。
そして最初の曲がり角。
左折しようとしたその左方向から歩行者がやってきた。
中年の女性でスマホ画面を見ている。
こちらに気づいていないようで避けることは期待できない。
一方こっちはスポーツ車につき、急ブレーキかけると制動が効き過ぎて乗り手が吹っ飛ぶ。
仕方ない。自爆することにした。ドッスーン!


「あー。びっくりした。やっぱり、自転車で傘は危ないですよ」

おっしゃるとおりです。

なので、いつもレインスーツ着てるんですどね。バッグに入っているんですけどね。
ちょっとの間、傘でしのごうと思ったのが大間違いでした。

以後、ますます気をつけます。<(_ _)>


バタンキュー

※写真は本文とは関係ありません。イメージですらありません。



[ 2019/06/10 15:29 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(0)

成人男性の風しん抗体検査・定期予防接種(国の追加的対策)


流行中の風疹について、特に抗体保有率が低いとされる昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象に、国による追加対策が行われることが発表された。対象者には、3年間、全国で原則無料で定期予防接種を実施するというもので、その前段階としての抗体検査もセットになっている。

この件が話題になったのは、世田谷区がすかさずリアクションを見せたから。同区では4月上旬くらいから無料クーポンの発送が始まっている。
自分が読んだのは、そのあたりの経緯を伝えるネット記事で、だったらうちの区はどうだろうと杉並区のHPに行ったところが、「今年度はクーポンの自動発送はない。希望者は役所に問い合わせろ」とのこと。了解、というわけで杉並保健所保健予防課に電話をしてみた。4/12のことである。

その時点での、対応に出た職員さんの話では「世田谷区ではすでに発送が始まっているようだが、23区のほとんどは準備中。杉並区も例外でなく、まだ仕様を検討中。予定では5月下旬以降、1972年4月2日~1979年4月1日生まれの男性に対してクーポンが発送され、それ以外の対象者(のうち希望者)には窓口などで支給される流れになる」とのことだった。

5月末、杉並区のHPにアナウンスがないか見にいったのは言うまでもない。
そのときはまだ告知はなかったのだが、この週明けに再度チェックしたら、6/1付けでアナウンスが出ていた。予告どおりの仕様でクーポン配布がスタートしたらしい。

んで、もらってきましたよ。早速。


風疹クーポン

保健センターには何の案内もなく、対応に出てくれた職員さんも「あー、あれか」といった様子だったので、まだ訪れる人は少ないのでしょう。

でも、当人は罹患してもかまわなくても、ウィルスの中継者になることで、妊婦さんなど周囲の人に迷惑をかけるのは心苦しくなくない?
無料なんだから。一人でも多くの人が接種するといいと自分は思うのでした。

[ 2019/06/06 13:38 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(0)

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ


リブート版『GODZILLA ゴジラ』(2014年)、『キングコング: 髑髏島の巨神』に続く〈モンスターバース〉シリーズ第3作。
公開2日目に行ってまいりました。


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ギャレス・エドワーズのリブート版はなかなか満足度の高い作品だったが、ムートーなるクリーチャー(あれは断じて怪獣ではない)が出てきた瞬間、例によって彼の国の皆さんとの感性の違いに落胆したものだ。自分の怪獣観が極端すぎる可能性はむろんある。多くの特撮好き、怪獣映画ファンには、これもまた許容範囲のうちなのかもしれない。
ともあれその後、キングギドラ、ラドン、モスラが登場する続編が製作されると聞いたときには、何より懸念が先に立った。大丈夫なのか、と。
怪獣映画としてもキングコング映画としても中途半端な『キングコング: 髑髏島の巨神』を見るに至り、そうした警戒感は最高潮に達し、予告編次第では、今回は当面劇場に足を運ぶのを見合わせることも考えられたほどだ。

そうしたモヤッとした思いを、今回の作品は見事に吹き飛ばしてくれた。これは正しく良質な怪獣映画だと思う。
ちょろちょろ顔を出す"あちら産"の巨大生物の描き方には相変わらず違和感しかないが、ゴジラなど主要怪獣キャラはオリジナルを大きく逸脱せず、それでいて見せ方や立ち位置に工夫を凝らすなど、絶妙なアレンジが施されている。あれやこれやの、分かる人には分かるちょっとしたくすぐりから察せられる、マイケル・ドハティ監督以下スタッフのゴジラ愛、怪獣映画理解も見逃せない。旧いファンも、ここまでやられちゃ文句は(あまり)ない。


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ちなみに今回、初めてIMAX3Dに挑戦してみた(2Dは経験あり)。
3D映画は『飛び出す立体映画 イナズマン』以来、45年ぶり――なんて与太はいいですね。はい。
もとい、IMAX3Dはこれが初めての体験なのだが、なかなかの迫力だった。ユナイテッドシネマで通常料金+900円(メガネ込み)は安くはないけど、良い意味でツクリモノのCG映画は3Dが向いていると思う。
これからという人には、できたらIMAX3Dでの鑑賞をお勧めしたい。

そして、これは3Dを実際に経験して分かったこととして、席が選べるなら中央寄りがいいと思う。両サイドがなんで空いているのかと疑問だった。その理由が映画が始まって間もなく判明。メガネ位置を工夫しないと字幕(ということは映像も)がダブっちゃうんだね。

昭和ゴジラは一時期「怪獣プロレス」と揶揄されたもので(それはそれで当時の良い子の皆さんは愉しんでいた)、でも、今回の作品はまさにそのスタイルを受け継いだものだと思う。現代のハリウッドで怪獣プロレスを作ったらこうなる、みたいな。シナリオの弱さというかへんてこさはこの際どうでもいい。と思わせるくらい、怪獣同士のバトルが楽しい映画でした。ソイヤソイヤは勘弁してほしかったけどね、

で、次作だけど……コングは大丈夫なのか?

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[ 2019/06/05 12:36 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

2019年5月の読了本


5月の読書メーター
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ナイス数:0

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[ 2019/06/01 10:33 ] 読了本 リスト | TB(0) | CM(0)
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