そして誰もいなくなった(BBC)


〈クローズド・サークルに集められた人たちが、一人、また一人と殺されていき、しまいには誰もいなくなってしまう…って、え!犯人は!?〉テーマの嚆矢となったクリスティの古典名作。その映像化。BBC製作。


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今春放送された日本版は、ちょっと残念な出来だった。スペシャルドラマらしく役者を揃えたことでそれなりに見応えはあったのも確かだが、なんだろう、あの捜査パート。
渡瀬恒彦を過剰にクローズアップしたのも、全体のバランスを悪くしたと思う。命懸けの熱演を活かしたいという現場の気持ちも分かるんだけど、冷静に見るとけっこう浮いている。
その点、BBC版は新味はあまり感じられないにしても、誠実なつくりで安心して最後まで見ることができた。

日本の、特にミステリファンの場合、『そして誰もいなくなった』を本格ミステリ(パズラー)として捉える傾向が強いということに、あらためて気づかされた。今春のドラマに見られた脚色なども、その延長線上にある気がする。一方のBBC版をあえて日本式に分類するなら、心理サスペンスとなるだろう。これは原作のトーンに沿った方向性と思われ、そこも安心に繋がっているのだと思う。
なんとなく『ハンニバル』臭がするけどね。

ラストは原作どおりだと冗長になりかねないので、これも良いアレンジでした。

[ 2017/10/04 12:19 ] TV | TB(0) | CM(0)
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