FC2ブログ

2017読了本ベスト10


あけまして、おめでとうございます!

例年、シリーズ作はバラしてランキングに入れているのを、今年はまとめてみました。
〈古典部〉と〈魔導の系譜〉は、もちろん一冊でも面白いんだけど、シリーズとしての面白さが遙かに勝るので。バラすと〈古典部〉なんかは順位つけるのが難しいというのもあるかな。


1 〈古典部〉シリーズ

氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫)氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫)
米澤 穂信 上杉 久代

KADOKAWA / 角川書店 2012-04-25
売り上げランキング : 4256

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最新第6作『いまさら翼といわれても』が今年刊行された米澤穂信の代表シリーズを、いまさらといわれようが読んだ。
各作品、それぞれ面白いながらも単独では1位に押しづらいのだが、シリーズでまとめるとやはり自分の中で大きい存在であることを認めざるを得ない。アニメもけっこう良かった。


2 〈魔導の系譜〉シリーズ

魔導の系譜 (創元推理文庫)魔導の系譜 (創元推理文庫)
佐藤 さくら

東京創元社 2016-07-22
売り上げランキング : 42154

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作を、そのままシリーズ化。今年だけで3冊刊行された。
3部作というのをどこかで読んだ気がするんだけど、まだまだ続きそう。


3 卵をめぐる祖父の戦争

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)
デイヴィッド ベニオフ David Benioff

早川書房 2011-12-05
売り上げランキング : 29534

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


冒険小説であり、青春小説。戦争小説でもある。
誰か(たぶん作家)のエッセイでプッシュしていたんだと思う。それをメモしておいたのが見つかったので、とりあえず読んでみた。
老人が10代のころを懐古するという体裁なので一人称は「わし」。読み出しはそれだけが気がかりだったのだが、すぐに気にならなくなった。


4 屍人荘の殺人

屍人荘の殺人屍人荘の殺人
今村 昌弘

東京創元社 2017-10-12
売り上げランキング : 763

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2017年のエンタメシーン最大の話題作。こんなあからさまなジャンル小説で三冠というのは、米澤穂信の2年連続以上に"不作の年"のあかしなような気もするが、作品自体は好き。問題は、そこまで煽ってまだ10万部しか刷られてないということ…。
『進撃の巨人』にインスパイアされたものと個人的には推理している。


5 コリーニ事件

コリーニ事件 (創元推理文庫)コリーニ事件 (創元推理文庫)
フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄 進一

東京創元社 2017-12-11
売り上げランキング : 12368

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


シーラッハの初長編。とはいっても、日本でいうと中編くらいのボリューム。
法廷ドラマの背景に横たわる、ドイツの歴史に刻まれた負の記憶。同い年の人が、ここまで過去と向き合ってるんだから、自分も!


6 騎士団長殺し(1・2部)

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
村上 春樹

新潮社 2017-02-24
売り上げランキング : 509

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


『螢・納屋を焼く・その他の短編』以来、30年ぶりくらいに読む春樹作品。
ハードボイルドタッチの語りに、幻想味とささやかな色気をまぶした佳作だと思う。ハルキストの評判はいまひとつみたいだけど。


7 硝子の葦

硝子の葦 (新潮文庫)硝子の葦 (新潮文庫)
桜木 紫乃

新潮社 2014-05-28
売り上げランキング : 96232

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


お初の桜木紫乃。シーラッハと同じく、この方も同い年ですかそうですか。
作中で描かれる状景――というか作品を覆う空気に、なんとなく松本清張をイメージさせるものあり。
WOWOWでドラマ化されたのをちょっと見たが、相武紗季じゃないよなぁ、と思ってすぐにやめた。


8 ブルーローズは眠らない

ブルーローズは眠らないブルーローズは眠らない
市川 憂人

東京創元社 2017-09-22
売り上げランキング : 20124

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


鮎川賞受賞作に次ぐ長編第2作。今回も新本格の正常進化系で、そういう作風が好きな読者には楽しめるのは間違いない。
ただ、『屍人荘の殺人』がなければ、もう少し評価が高かったかもしれない。突然変異とはいわないまでも、ある意味つきぬけている彼の作品と比べると、やはり地味に映る。


9 江戸川乱歩と横溝正史

江戸川乱歩と横溝正史江戸川乱歩と横溝正史
中川 右介

集英社 2017-10-26
売り上げランキング : 9249

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


日本ミステリ界の2大ビッグネームの対比評伝。
この二人がいなかったら、日本における本格探偵小説(本格ミステリ、パズラー)は異なる発展を見せていた――――どころか、サブジャンルのうちでも目立たない一群になっていた可能性が高い。そう考えると、本格ファンにとって、自分にとっても大恩人といえますね。感謝。


10 ししりばの家

ししりばの家ししりばの家
澤村伊智

KADOKAWA 2017-06-29
売り上げランキング : 89543

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』に、ぼんやりとではあるが連なるシリーズの最新長編。
さすがに作者の"手"が見えてきたので、処女作ほどの驚きはないが、現代の怪談としてみれば相変わらずの高レベル作。


宮部みゆき『三鬼』、ディヴァー『スティール・キス』なんかもあったけど、シリーズ既刊との比較で評価が下がってしまう。シリーズならではの安定感と、そこは表裏一体というやつですね。
というわけで、残念ながら今年は圏外。


以上です。
今年もよろしくお願いします!



[ 2018/01/02 14:49 ] | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

月別アーカイブ
フリーエリア