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ヨソ者には菓子をやるな


小学校低学年……いや、幼稚園に通っていた頃だな。
隣接地域でお祭りがあり、町内には子どもらが引く山車も出ていた。祭りがあるのはたぶん知っていたろうし、知っていなくても昭和40年代のことだ、掛け声などは多少離れた場所まで届いていたことと思う。そんなハレの気配にさそわれて、幼い自分も観に行ったんではないだろうか。
まあ、詳細はさすがに覚えていないが、そんなこんなで山車が終点までやってきたと思ってもらいたい。そこで、大人たちが子どもらにお菓子を配り始めた。チビッコにしてみたら、わーい!って感じだなw んで、その列に自分も並んだのだが、山車を引いてない者にはやれないという!?
山車を引く子どもたちというのは、当該町内会(氏子)に所属している家庭の子どもで、事前に参加を呼びかけられた者たち、ということにそもそもなるのだろう。

ともあれ、そのときは大変にさびしい思いをした。悲しくもあった。
50年近く経っても覚えているくらいだからなw

祖母(一緒にいたのか後で報告したのかは忘れた)は、これに激怒した。
日本橋で生まれ育ち、その後は幡ヶ谷、恵比寿にあたりに住み暮らした祖母(といっても当時アラフィフ?)には、ケチ臭いムラ社会的なルールが我慢ならなかったのだろう。実際、他所から来た子も歓迎していた幡ヶ谷の祭りと比較して腹を立てていた記憶もある。

といったことを不意に思い出したのにはワケがある。

週刊モーニング連載中の『カバチ!!!』(『カバチタレ!』第3シリーズ)の、今連載中のエピソードが、まさにこういった話なのだ。田舎町に家を買って移住した家族が、夫は町内会、妻はPTAと、ムラ社会の理不尽な掟に翻弄される……。毎回イラッとしながら読んでますw
そして今週は、その一家の一粒種の少女がかわいそうな目にあう話で。それというのが、ウサギを抱っこできるイベントが町内であり、友人に混ざって少女がウサギに手を伸ばしたところが、親が町内会に入っていないせいで――配布された参加券を持っていないせいで、抱っこさせてもらえず悲しい思いをしたという話。身につまされるとはこのことだ。泣けた。

こういうこと、まだまだいろんな場所で起きているんだろうな。
自分が幼い頃に味わったのと同種の悲哀を、今もどこかで味わっている人がいる。というのは、心底おどろき。今って西暦何年だよ。あれからどんだけ時間が経ってるよ。

各所各人、それなりに立場や考え方があるのは分からないでもない。でも、つまらん理由で人と人の間に線を引く、罪のない子どもを排除する閉鎖的な発想は、そろそろこの社会から消え去ってほしい。そう思うことです。


[ 2018/12/04 14:29 ] 昔のはなし | TB(0) | CM(0)
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