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2018読了本ベスト10


あけまして、おめでとうございます!

恒例の読了本ベスト10+α。
新刊にはかぎらないけど、再読ははずしてあります。


1 13・67



一昨年の話題作。
2018年は珍しく話題の新刊をよく読んだんだけど、1位は花の季節に遅ればせながら手にとったこれ。
ドラマ『相棒』のミッチー時代を思わせる、謎解き要素を適度にまぶした社会派寄りのクライム・サスペンス。


2 そしてミランダを殺す



『カササギ殺人事件』の陰に隠れて目立たないものの、これも海外ミステリの収穫だと思う。
巧みに構成された物語と、存在感ある登場人物たちに唸らされた。人の出入りと同期して物語の転換がおこなわれること自体は珍しくないのだが、そのバランスが絶妙。映像化の話が進んでいるようだが、これを引きと考えると連続ドラマに向いているかもしれない。
どんな仕掛けがあるのかイヤでも意識してしまう邦題のほうがキャッチーな点では優れており、実際に支持する声も多い。ただ、登場人物それぞれに感情移入させることが作者の目的のひとつであることを考えると、原題「殺されてしかるべき者」も決して悪いものではないと自分的には思った。


3 ベルリンは晴れているか



ドイツ降伏後、ポツダム会談を間近に控えたベルリンを舞台にした冒険小説風味の戦争小説。
こちらも『それまでの明日』の陰に隠れて不当に目立たなくなっているけど、このたび直木賞候補になったことで、ふたたび脚光を浴びるチャンスがめぐってきた。
あの頃あの場所で起きたことは、特別な出来事でもなんでもない。もしかしたら現代日本(or世界の各所)でも進行中では?と思わせる。一度流れができたら、もう誰にもそれを止めることはできないんだな。


4 監禁面接



ハリウッドで映画化されてもおかしくないほどの過剰なエンタメ性。『その女、アレックス』と同じ作者の手になるものとは思えないが、リーダビリティの高さと凝った構成は、まぎれもないルメートル作品。


5 沈黙のパレード



探偵ガリレオシリーズ最新にして4番目の長編。過去3長編には劣るが、シリーズファンなら間違いなく今回も楽しめる。


6 カササギ殺人事件(上下)

 

2018年の海外ミステリ最大の話題作。3冠(+1冠)は行き過ぎと思うが、企みに満ち、それがいちいち効果的なのは特筆すべきところ。
版元の「巨匠クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ」という惹句は作中作を特に示したものだろうが、これが本編よりずっと面白く、キャラも魅力的なのは、見方によっては欠点ではないかと思う。
外皮が餡に、バンズがパテに負けているというか……。

7 〈用心棒日月抄〉シリーズ



超いまさらながら、これが初読み。あまりに面白くて、シリーズ一気にいっちゃいました!


8 それまでの明日



〈沢崎シリーズ〉14年ぶりの新刊。『天使たちの探偵』が出たとき、どれも長編にしておかしくない贅沢な短編集という評価がされたように記憶しているが、まさに中短編を長編化したような内容で、長く待った自分には肩すかしだった。


9 グラスバードは還らない



〈マリア&漣シリーズ〉第3作。この著者の"型"というのが分かってきて、謎の正体もだいたいのところは読めてしまう。それでも楽しめるのは、自分がこの手の作風を好きなせいだろう。次作も期待したい。


10 この世の春(上下) 

 

宮部みゆきデビュー30周年記念特別作品。盛り沢山の内容だが、そのぶんとっちからった印象があって、それだけが残念。
もちろん宮部印に間違いはなく、じゅうぶんに楽しめた。


11-20

11-20位は順位をつけず。読了順に並べてみました。


  

 

  

 



[ 2019/01/02 11:45 ] | TB(0) | CM(0)
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