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2019読了本ベスト10


新年あけましておめでとうございます!

恒例の読了本ベスト10+α。
既報のとおり、ドラクエ11sとメダカ飼育にえらい時間をとられ、思った以上に本を読めませんでした。
チェックしておきながら年内に読了できなかった本の多いこと…。

ともあれ、まずはベスト10から。


1 ケイトが恐れるすべて



期待どおりの面白さ。昨年の『そしてミランダを殺す』のほうが、物語の色気もスリルも上だったように思うが、作品の完成度は甲乙付けがたい。


2 九度目の十八歳を迎えた君と



創元ミステリ・フロンティアからの配本。ではあるが、青春SFといったほうが内容にふさわしい。物語を牽引するのは「なぜ彼女は18歳(高校3年生)を9回もくり返しているのか(卒業しようとしないのか)」という謎だが、そのくり返しの論理について科学的に説明されるわけではない。飽くまで、それが前提と受け入れられる読者でないと勧めづらい。


3 まほり



上州のある村には、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られている。大学の知人らと都市伝説について語り合う中、奇妙に心をざわつかせるそんな噂に出会った主人公が、司書の友人と連れだち始めたフィールドワークを通じ、二重丸(蛇の目紋)にまつわる恐ろしい因習に迫っていく。
民俗学ミステリということで、一般受けは難しいかもしれない。


4 教室が、ひとりになるまで



『九度目の十八歳を迎えた君に』が面白かったので、既刊のこちらも読んでみることにした。
青春ミステリ+軽めのSF要素はこの作家の売りなのかもしれないが、これが自分には合うと再認識。


5 少女禁区



『なめらかな世界と、その敵』が行きつけの書店に置いてなかったため、処女作を図書館で借りて読んだ(Amazon高過ぎ!)。
日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作が実にいい!


6 などらきの首



比嘉姉妹シリーズ第4作にして初の短編集。独立したホラー作品集としてもなかなかだが、やはり既刊長編を読んでから手に取りたいところ。作者の澤村伊智は、対象それ自体を描くのではなく、"それ"を前にしたときの人のリアクションを通じて恐怖を演出する方法をとっているという。


7 魔眼の匣の殺人



劇場版映画が公開中の『屍人荘の殺人』の続編。今回もクローズド・サークルを舞台に、超自然テイストを適度にフィーチャーした事件が発生。主人公の葉村譲と剣崎比留子がその謎に挑む。
前作と比べると、というより前作が縛りとなってかなり窮屈な話になってしまっている。次作に期待。


8 盲剣楼奇譚



吉敷竹史シリーズ20年ぶりの新作。という触れ込みは触れ込みとして、肝心な吉敷パート(というか本編?)は最初と最後の2割程度。残りは挿話=『盲剣楼奇譚』『疾風無双剣』の2編からなる、例によって作中作となるのだが、このうち全体の7割を占めている後者が滅法面白い。江戸初期の金沢が舞台の娯楽剣豪小説として独立しており、むしろ吉敷パートいらねぇじゃんと思わせるほど。


9 medium



2019年の国内ミステリ最大の話題作。個々のエピソードが弱いので、自分の場合、最後の大技も思ったほど効かなかった。
設定は好みなので、続編に期待。


10 時空旅行者の砂時計



第29回鮎川哲也賞受賞作。一昨年のアレほどではないが、昨年の受賞作と比べるとはるかに満足感が高い。
最近話題になる本格ミステリは、SF(超自然)要素を味付けに使って成功している例が多い。本作もそんな感じ。


11-20

以下は順位をつけず。読了順に。
話題の『三体』は確かに面白いのだが、最も上がるシーンが"引き(ラスト)"というのはどうなんだろう。

  

 

  

 

[ 2020/01/01 00:00 ] | TB(0) | CM(0)
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