前回の一応続きです。
もう少し――いや、かなり早く身を引いていたとしたらという仮定のもとで。
もっとも望ましい、あぶさんの引退後の姿を考えてみました。
たとえば1981年(35才、景虎誕生。4打席連続ホームラン)のシーズンオフなんかがいいですね。代打ホームラン世界記録は前年に達成済み。
で、引退後の身の振り方として、『フルスイング』の高畠のようにアマチュア=高校野球の指導者というのはどうでしょう。
勤務先は新潟の北明高校。あぶさんの母校です。
あぶさんは自身の飲酒のために甲子園予選
敗退辞退(?)、のみならず母校を出場停止に追い込んでいるわけで、その借りを返す意味で北明の指導者になり、甲子園を目指すという設定。
自らの気力体力の限界を感じると同時に、年老いた母の身が案じられて、という流れがあると初期の作品のイメージも守られていいと思います。
問題は、大虎のオヤジと妻子をどうするかということで。
特にオヤジは道頓堀を離れないだろうし、サチ子がそんな父をひとりで置いていくわけがない…。
この問題が巧くクリアになれば、現役引退→母校の指導者という身の振り方が、あぶさんには似合ってると思う次第です。