七つの海を照らす星/七河迦南

7月の新刊『アルバトロスは羽ばたかない』をあらすじに惹かれて図書館にリクエストしたところ、実はシリーズものだったことに後から気づいた。いつものパターンですな。
そこで、第1作を慌てて借りた次第。第18回鮎川哲也賞受賞作。

七つの海を照らす星
七つの海を照らす星七河 迦南

おすすめ平均
starsよくあるハートフルミステリー
stars2008年下半期の収穫!

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児童養護施設「七海学園」を舞台に、その職員であるヒロインが、ベテラン児童相談員の力を借りつつ子供たちにまつわる謎を解いていくスタイルは、北村薫の〈円紫と私〉シリーズを彷彿とさせるものがあり、俗にいう"日常の謎"を扱った連作短編(Amazonに「連作長編」とあるのは間違いでしょう)であることと合わせて、実に鮎川賞らしい作品といえる。

ミステリとしては弱さを感じる部分もないではないが、様々な事情を抱える登場人物(主に子供)たちに注がれる視点は安定しており、受賞作には相応しい完成度と感じた。
地に足が着いた文章も好感できる(←えらそう)。

ちょっこし文句を付けるなら、連作短編なので各エピソードをひとつに繋ぐ仕掛けがあるのだが、これがいくらなんでもムリヤリ過ぎ。少々しらけた。
ただ、それでも次作も読んでみたいと思わせるほどには楽しめました。

読了:2010/8/21
採点:☆☆☆★


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[ 2010/08/24 12:51 ] | TB(1) | CM(0)
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七つの海を照らす星
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