マクロイ75才のときの作品で、ネロ・ウルフ賞受賞作。
精神科医探偵ベイジル・ウィリングが登場するシリーズの最終長編(第13作)でもある。
読後焼却のこと (ハヤカワ・ミステリ 1387)ヘレン・マクロイ 山本 俊子
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作家や翻訳家が集まる共同住宅(平たくいうと下宿屋)で殺人が起きて…という話で、『幽霊の2/3』同様、業界ものといってもいいだろう。
75才でこれだけ書けるんだったら文句ないとするか、作品評価に作家のプロフィールは関係ないとするかによって、評価は変わってくると思う。
マクロイの長編を読むのはこれで5作目になるのだが、好みの順に並べると、
「暗い鏡の中に」>「殺す者と殺される者(旧訳)」>「割れたひづめ」>「読後焼却のこと」>「幽霊の2/3」
となる。
マクロイファン、シリーズファンはいいとして、マクロイ未体験という人にはオススメできない。
設定はいいんですけどね。有効活用しているとはいいがたいので。
読了:2010/10/15
採点:☆☆☆★
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*さいはての西*▼関連作
暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ヘレン・マクロイ 高橋 豊
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殺す者と殺される者 (1959年) (創元推理文庫)ヘレン・マクロイ 中田 耕治
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