悪魔の手毬唄/横溝正史

悪魔の手毬唄 (角川文庫―金田一耕助ファイル)悪魔の手毬唄 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝 正史

角川書店 1971-07
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横溝のメジャーどころでは、『悪魔の手毬唄』『蝶々殺人事件』が長く未読だった。
後者はさんざんネタバレされてるのと、金田一ものでないのが主な理由。前者については、先に映画を観てしまったのが大きい。市川崑の映画を超えることはないだろうと、直観的に思っていた。
いざ読んでみれば、その直観は正しかった。
先攻後攻が逆だったとしても、「映画は原作を上回った」と感じたと思う。それほど、市川崑は原作をうまく料理していたのだと、今になって知った。

今回読んだのは、映画公開の頃に出た、走る石坂金田一のスチルが入った帯び付きの角川文庫版(重版)だが、この巻末解説(大坪直行担当。編集者?)で気になることがあった。
大坪はこの中で書いている。本作に使われている○○系のトリックは、読者への課題として示される「密室殺人」や「顔のない死体」などと異なり、そういう系統のトリックであるということを最後まで伏せておく必要がある。といったようなことを。
つまり、○○系は「記述者=犯人」のようにネタに直結するトリックなのだ。読者に気づかれたらその時点でアウト。
であるならば、解説にも書くべきではない。先に解説を読んでしまったら、本作のキモとなるトリックが割れ、物語への興味が激減するのは間違いない。
現行の角川文庫では解説が変わっている可能性があるが、未確認。

読了:2011/1/9
採点:☆☆☆☆

※評価は、先に映像作品を見ていなかったらと仮定したもの。


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[ 2011/01/10 09:42 ] | TB(0) | CM(1)
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[ 2011/01/19 19:06 ] [ 編集 ]
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