苦役列車/西村賢太

第144回芥川賞を受賞した表題作ほか、作者の分身・北町貫多を主人公とする短編2編を収録。

苦役列車苦役列車
西村 賢太

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私小説を読むときは、書き手の思想にどれだけ共感できるか、もしくは反感を抱けるかがポイントとなる。もちろん、そのような共鳴が頻繁に起こるわけもないので、基本的には近づかないようにしているのだが、今回は作者の年齢が近く、バブル世代ながらその恩恵にまったく浴していない(どころか、バブルがあった実感さえない)あたりも身近に感じられたので、読んでみることにした。

自虐もの、というジャンルがあるとしたら、そういった感じの作品。漫画にたとえると、福満しげゆきのエッセイ漫画みたいなものか。
ユーモアも感じられて面白いは面白いんだけど、一冊でお腹いっぱいなのも確か。他の著作を積極的に読む気にはならないかな。
本人も予感しているようだが、成功すればするほど語りから説得力が失われるので、今後が大変かもしれない。

読了:2011/2/7
採点:☆☆☆


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[ 2011/02/08 14:05 ] | TB(1) | CM(0)
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c西村 賢太新潮社このアイテムの詳細を見る 今回は、西村賢太『
[2011/02/16 01:12] itchy1976の日記
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