あした天気にしておくれ/岡嶋二人


乱歩賞受賞後第1作(長編第2作)なんだけど、最終候補まで残った前年の応募作をほとんどリライトせずに発表したものらしく、従って事実上の処女長編ということになる。


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岡嶋 二人 佐野 洋

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受賞に至らなかった主たる理由は、完成度に問題があるとかつまらないとかいったことではなく、トリックに先例があるため、とか。
ミステリ読みとして、トリックの再使用には慎重であってほしいとは思うが、バリエーションというか適当にアレンジするなら、あんまり目くじら立てなくてもいいと思う。
例の金田一少年の"アレ"はいかにも直球すぎるが、アレンジも認めないとなると少々息苦しい(作家や作家を目指す者にとっては"かなり息苦しい"かも)。

先例とされた作品については読んでいないの比較のしようもない。ただ、そういった理由によって本作が落選したというのは残念なことだ。
幸い、岡嶋二人は見事に翌年受賞したのでこうして日の目を見ることができたわけだけど。ヘタすりゃ、そのまま葬り去られていたわけでしょ。こんな面白い作品が。というか、そういう作品、きっと多いんだろうな。


読了:2012/3/4 ※再読
採点:☆☆☆☆


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[ 2012/03/18 15:12 ] | TB(0) | CM(0)
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