カマッ! キリッ!


昨日のこと。チャリに乗ろうとしたら、ハンドル部分にカマキリがいた。

ゾッとした。


カマキリ
※ハンドルからはじき飛ばした後の写真


ガキの頃は虫に対する抵抗感はほとんどなかった。
幼稚園のとき、クワガタ捕まえにいって見つからなかったので、代わりにゴキブリとミミズを捕まえ、イチゴパックに詰めて帰って母に怒られたこともあったな。
その後、さすがに↑この連中はイヤになったが、クワガタを口の中に入れたり、舌を咬ませたりしたこともあった。
それが大人になってみれば、触るごとに手を洗う始末だ。

それはそれとして、"大人になった"という理由がなくとも、カマキリだけは昔から一目置いていた。

やはり幼稚園の頃だったと思う。
ぼくが生まれ育った三鷹市牟礼に、「赤とんぼの墓」というのがある。
大盛寺別院墓地の別称で、地所内に童謡『赤とんぼ』の作詞家・三木露風(夫妻)の墓があることにちなんで命名されたものだろう。
"だろう"って、それしか考えられないよな。まあ、できれば正確を期したいので。
(現在は、近くにこんな公園までできたようだ)

カマキリの話なのに、なんで赤とんぼ?
それをこれから話そう。

赤とんぼの墓は当時から普通に開放されており、近所の人間が通り抜けに、ガキどもにいたっては遊び場として使っていたのだ。
その中央に、あるとき休憩所のようなものができた。随分経って四阿になった気もするが、当初はベンチとテーブルを敷地の中央にデンと置いたイメージだったと思う。
そこで、友人とぼくはカマキリの腹を割いたのだ。
言い出しっぺは友人だったと記憶している。

「カマキリのお腹にはハリムシがいるんだぜ」

ハリムシ……正しくはハリガネムシ。寄生虫だ。
そいつを見てやろうというわけだ。

テーブルの上で、ひっくり返るカマキリ。その腹の中から蠢き出でる奇妙な黒い生き物…。
気持ち悪かったですよ。マジで。
とはいえ、これ一発でトラウマになるほど、子どもの心は脆弱ではない。

さて、次は小学校の4~5年くらいだったと思う。
カマキリの卵を見つけたぼくは、そいつを家に持ち帰ってプラスチック製の水槽(クワガタやザリガニを飼っていたやつ)に入れ、廊下に置いておいた。これが悲劇?の始まりだった。

皆さんのご想像にたがわず、卵は間もなく孵化。チビカマキリの大群が、水槽の壁を乗り越え、わらわらと大行列をつくったのである。

「主が、『名は何か』とお尋ねになると、それは答えた。『わが名はレギオン。我々は、大勢であるがゆえに』」
 マルコによる福音書5章9節



レギオンじゃない、カマキリだ。

野生の本能か、感心なことに連中の行列は一糸乱れず玄関まで続いている。
当時はドアを開けっ放しにしていたので、外まで一直線だ。
だが、封建時代ではあるまいし、平伏しながら行列がすべて通り過ぎるのを待っているほど、ぼくは悠長な人間ではない。なかった。

急いで箒を取りにいき、一匹残らず外に掃き出してやった!
(ちなみに、一匹残っていた)

かくも恐るべき記憶が、長じてなおぼくの心の深奥より去らず、カマキリを見るごとに戦慄を覚えさせるのであった。


[ 2012/10/23 14:00 ] 身辺雑記 | TB(0) | CM(0)
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