鳥/ダフネ・デュ・モーリア


ヒッチコックの同名映画の原作、を表題作にした短編集。
道尾秀介がエッセイ『プロムナード』の中で、収録作品のひとつに言及しており、それに惹かれて読むことにした。


鳥―デュ・モーリア傑作集 (創元推理文庫)鳥―デュ・モーリア傑作集 (創元推理文庫)
ダフネ デュ・モーリア Daphne du Maurier

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収録作はいずれも"珠玉"というに相応しい名品ばかり。
ここまではずれのない作品集というのも珍しい。

中でもイチ推しは『恋人(KISS ME AGAIN, STRANGER)』。
原書ではこのタイトルのようだが、納得。
ちょっとホラーな味付けではあるものの、紛れもないボーイ・ミーツ・ガール!

次点は『モンテ・ヴェリタ』。
完成度では確かに抜けていて、こちらを推す声も多い。
イタリア語ですかね。「真理の山」という意味らしい。
宗教臭が苦手な自分だけど、これは楽しめた。美しい。

そして、道尾秀介が短編ベスト3に挙げていた『動機』。
クイーンにも同名作があって、それなりに評判も高いので「へえ~」と思ったが、モーリアのほうだった。
でもこれ、現代の読者には筋が読めてしまうだろうなあ。
それでも、探偵がある女性の死の真相に迫っていくプロセスはスリリング。ドラマ向きかもしれない。

残念なのは、やはりタイトルですかね。
これまで手に取らなかったのは、『鳥』のイメージが強すぎたから。
動物パニック作品集と思っちゃうじゃんw
そりゃ、『恋人』だったら、一般読者には見向きもされないかもしれないけど。

読了:2014/4/20


道尾さん、ありがとうございます。
お陰様で、素晴らしい作品集に出会えました。

([み]4-1)プロムナード (ポプラ文庫 日本文学)([み]4-1)プロムナード (ポプラ文庫 日本文学)
道尾 秀介

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[ 2014/04/22 08:41 ] | TB(0) | CM(0)
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